薄明薄暮帳

うさぎの生態について書きます

夏休み初日

あーあ、今日もまたやらかしてしまった。好きなゲームの展覧会のチケットを取った。取ったつもりだった。取れていないことに気が付かず、バカみたいに楽しみにして眠りについて、起きて、気づいて、落ち込んだ。どうして私はいつもこうなんだろうなんて考えるけど、そんなことしても詮無くて。思えばずっとこんな感じだったような気がする。高校受験の1週間前に体調を崩してなあなあな気持ちのまま受験会場に向かって時計とメガネを忘れて全てが嫌になって突っ伏して寝ていた時も、到着時間を勘違いして好きな俳優の舞台挨拶付きの映画に間に合わなかった時も、3年時編入の準備を進めながらも書類の取寄せ期間を把握していなくて全てがおじゃんになった時も、アイドルのライブに行ったはずが現場に辿り着けなくて歌舞伎町で1時間さまよって気がついた時にはライブが終わっていた時も、いつもこんな感じだった気がする。自分に失望して、その失望もそのうち忘れて、思い出す時にはまた何かをやらかしている。あまりにも忘れっぽいし間が悪い。自分との約束が守れない。そのうちに生きていることさえも忘れてしまうんじゃないか。いや、そもそも今この時だって生きていることを自覚してるとは言い難いし、普段息をしていることだって、溺れでもしなきゃ気づけない。現実逃避。よく考えたら、最近出かけていたから家事が滞っているし、多少体調が悪いから外に出るべきではない気もするし、ちょうど良かったのかもしれないな。そうやって辻褄を合わせて誤魔化して、どうにか今日をやり過ごす。部屋にはUberEATSの抜け殻が転がっている。白い食器はその白さを忘れてシンクに沈んでる。干した洗濯物はもう間もなく干からびそうだ。したいな、丁寧な行動。丁寧な生活。丁寧な人生。少し部屋を暗くして薄い布団に潜って、ぬいぐるみを撫でる。ごめんね、私。